4月19日(土)令和7年度 白山市地域コミュニティ組織「コミュニティ林中」定期総会のご報告

 

オープニング 木田流津軽三味線 美奏塾
(主宰 高木蘭女)

日本の伝統的な音色に新鮮さ、指から身体全体で奏でる津軽三味線の迫力に、会場が凛とした空気に満たされました。

 


 
白山市が推進する市民協働で創るまちづくりに準拠した、地域コミュニティ組織が、昨年4月1日より全市にて本格始動。

林中地区では、令和4年4月10日よりモデル地区として、約2年間、運営・活動の実施を経て、1年の本格稼働を経て、本年度の総会となります。

 

令和7年4月19日(土)15時〜
会場:林中コミュニティセンター1階多目的ホール

 

式次第

オープニング 木田流津軽三味線 美奏塾(主宰 高木蘭女)

  1. 開会の言葉
  2. 開会挨拶
  3. 来賓挨拶
  4. 「災害時におけるボランティア活動に関する覚書」締結式
  5. 議長選出
  6. 議事録署名人選出
  7. 議案審議
    • 第1号議案 令和6年度事業報告・収支決算
    • 監査報告
    • 第2号議案 規約改定
    • 第3号議案 令和7年度役員選任(案)
    • 第4号議案 令和7年度事業計画・収支予算(案)
    • 第5号議案 コミュニティ林中の愛称について
  8. 議員降壇
  9. 今後のスケジュール
  10. 閉会の言葉

 

竹中会長による開会挨拶

地域コミュニティ組織コミュニティ林中が正式にスタートして1年が経過したことを祝いました。

組織の必要性について、当初は市の主導で設立されたため、自身もよく理解できていなかったと率直に語りました。
しかし、この1年間の活動を通じて、地域ごとの課題は地域自身で考え解決していくべきであるという市の設立目的が理解できたと述べました。

林中地区には多くの活発な団体が存在するため、課題が少ないように感じていたものの、一つの団体では解決できないような、複数の団体に関わる課題こそ、コミュニティ林中の使命だと考えるようになったと説明しました。

そして、災害時におけるボランティア活動に関する覚え書きの締結式を行うことを発表しました。これは、一つの団体だけではまとめきれず、複数の団体の協力によって実現に至った事例であると述べました。

ご来賓の皆様から代表され吉本市議からご挨拶を賜りました。

吉本市議会議員は、コミュニティ林中の総会開催のお祝いを述べられました。
白山市には28の地区があり、それぞれの地区に良い点、悪い点を含めた特徴がある、もし悪い点があれば、皆で知恵を出し合って改善していくことがこの組織の重要な役割の一つではないかと述べられました。
少子高齢化と人口減少が進む中で、これまでと同じやり方では地域を維持することが難しくなるという白山市の課題を述べ、その解決策の一つが各地区でのコミュニティ組織の立ち上げであると説明されました。

うまく行っているように見える地区もあるかもしれないが、今後の少子高齢化と人口減少を見据え、地域活性化のために今から備え、皆で協力していく体制を作ることが、笑顔あふれる地域づくりに繋がると述べられました。

それぞれの団体が活発に活動している中で、多くの団体が手を取り合うことで、これまでと違ったことができる可能性を示唆し、コミュニティ林中が将来の夢を描ける組織となることを期待されました。

最後に、本日集まった各団体の活性化はもちろん、他の団体との交流を通して新たな発見があるようなコミュニティ林中になることを祈念し、各団体の発展と参加者の健康を祈って、お祝いの挨拶とされました。

 

「災害時におけるボランティア活動に関する覚書」締結式

この覚え書きは、大規模災害発生時における地域住民と福祉施設との相互協力を目的としています。

  • 締結の背景として、昨年の1月1日の災害を受け、福祉施設との会合で、能登半島地震級の災害が林中地区に起きた場合、職員の不足やインフラの停止により、施設運営が困難になるという懸念が示されたことが挙げられています。
  • この覚え書きは、コミュニティ林中の個別避難計画策定委員会と、高齢者福祉施設(ケアハウス剣崎、松美苑サテライト)との間で締結されます。締結式は総会の開始前に行われました。
  • 趣旨としては、地域住民(林中地区の住民全体)が、施設全体の被災者に対してサポートを行うという、地域全体での助け合いの体制を構築することを目指しています。これは、個別の高齢者に対して近隣住民が支援する個別避難計画の考え方を、施設全体に広げたものです。
  • 災害発生時には、まず自助(自身と家族の安全確保)、次に共助(地域住民による助け合い)、その後に公助(国や他の団体からの支援)という流れになりますが、この覚え書きは共助の部分を強化するものです。
  • 具体的には、災害発生直後発生することが予測される2、3日間のタイムラグの間、既存の施設職員だけでは対応が困難な状況に対し、地域住民がボランティアとして協力することを想定しています。
  • 応援要請の方法として、通常の手段が使えない混乱時を考慮し、結ネットを利用することが検討されています。結ネットは停電時にも半日程度は利用可能であると見込まれており、それを利用して施設から応援要請を発信し、地域住民が駆けつけるというイメージです。
  • 多くの災害協定が地域住民が助ける側となる一方、この覚え書きは相互協力のイメージであり、地域住民も施設から多少の便宜供与を受けられる可能性も示唆されています。
  • この取り組みは、一つの団体だけではまとめきれず、複数の団体の協力によって実現に至りました。

締結後、大規模災害時などに両施設からボランティアの応援依頼があった場合は、地域住民の協力を呼びかけられました。また、避難所となるコミュニティセンターも混乱が予想されるため、自身や家族の安全が確認できた余裕のある住民の応援も期待されています。

 

その後、つつがなく議事を進行させていただきました。

 

コミュニティ林中の愛称について

コミュニティ林中の愛称について、総会の終盤に緊急の提案として話し合いが行われました。(第5号議案)

竹中会長は、コミュニティセンターとコミュニティ林中の両方に「コミュニティ」という言葉が含まれており、どちらを指しているのか分かりにくいため、コミュニティ林中に略称をつけることを提案しました。

運営審議会で検討された結果、4つの候補が挙げられました。

  • いいね林中 (いいね!林中) – 最多の8票
  • コミッティ – 5票
  • いきいき林中 – 2票
  • ミッティ – 1票

竹中会長は、最多得票の「いいね林中」を愛称として決定したいと提案し、議長の同意を得て、参加者の拍手による採決が行われました。

最終的に、「いいね林中」がコミュニティ林中の愛称として承認されました。

ただし、竹中会長は、「いいね林中」は名前を短縮した厳密な略称ではなく、親しみを込めた愛称(ニックネーム)に近いと説明しました。今後、「いいね林中」をコミュニティ林中の愛称として使用していくことが確認されました。

 

今後とも地域の皆さまの円滑な活動に貢献していけるよう尽力して参ります。

「市民協働で創るまちづくり」についてはこちらをご参照ください。